Friday, September 20, 2013

モンゴル、最大10億ドル相当のサムライ債発行を計画-首相

9月16日(ブルームバーグ):モンゴルは今年、最大10億ドル(約990億円)相当のサムライ債を発行する計画だ。
また、同国最大の石炭プロジェクトに海外投資家が出資する新たな方法も提供する。

モンゴルのアルタンホヤグ首相は東京でインタビューに応じ、「今年は円建て債の発行を開始したいと考えている。規模は最大10億ドル程度だ」と、資金調達での日本との関係強化について説明した。

モンゴルの経済成長率は今年1-6月に11.3%と2011年の記録的な17.5%から低下。中国からの石炭需要の減退と、国内銅山開発をめぐる英・オースラリア系鉱山会社、リオ・ティントとの対立が響いた。

鉱山ブーム終息の気配が強まる中、海外からの直接投資も減少。ソブリン格下げのリスクもあると同国中銀が指摘している。世銀は4月に、輸出と直接投資の減少を理由に今年のモンゴル成長率予想を引き下げ。通貨トゥグリクはドルに対して年初来18.3%下落している。

アルタンホヤグ首相は4日間の訪日最終日に当たる14日、「これらの問題は長くは続かない」と述べ、投資のための環境を改善させる新法を計画しているほか、輸出促進策も考えていると説明した。議会は来週、特に海外からの投資について透明性と安定性を高める法案を審議するという。首相は詳細には触れなかった。

タバン・トルゴイ炭鉱開発プロジェクトの株式を、周辺の電力や鉄道、水資源プロジェクトに出資する海外投資家に提供する案も首相は示した。タバン・トルゴイ周辺のインフラ整備にかかわる企業は出資分をのちに鉱山の株式に転換できるという。石炭で支払いを受けることも可能にすると首相は説明した。

タバン・トルゴイから中国への鉄道については、ロシアで使用されている広軌か、中国の狭軌のいずれを採用するか未定だと述べた。

モンゴル政府は昨年11月に初の外貨建て債を起債。米ドル建てで15億ドルを調達した。

原題:Mongolia to Sell Up to $1 Billion in Samurai Bonds,Premier Says(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:東証 Yuriy Humberyhumber@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Peter Langanplangan@bloomberg.net;Jason Rogers jrogers73@bloomberg.net

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