Wednesday, September 19, 2012

モンゴルに救急車寄付、日馬富士関が厚木市に感謝

モンゴル出身の大関・日馬富士関が30日、神奈川県厚木市役所を訪れ、同市から4月にモンゴルに寄付された中古の消防ポンプ車と救急車各1台が、現地で活動を始めたことを小林常良市長に報告するとともに、モンゴル側から託された感謝状を手渡した。

モンゴルでは緊急車両が不足しているといい、寄付は、同国の非常事態庁などから依頼を受けた東京のNPO法人が日馬富士関に相談。大関らが奔走した結果、厚木市内で企業を経営する大関の後援者が市に働きかけて実現した。

贈られたのは、1996年式のポンプ車と2004年式の救急車。いずれも市内の消防署での稼働を終え、廃車される予定だった。救急車には、AED(自動体外式除細動器)や酸素吸入器、心電図や血圧などを測定する「ライフスコープ」などが備わっている。

関係者によると、2台は中国を経て、6月にモンゴルの首都・ウランバートル市に到着。引き渡しに当たって、大関も現地で記者会見を行ったという。

日馬富士関はこの日、救急車が同市で子供の救急搬送に使われていることを説明し、「いろんな機器も備わっていて、みんな本当に喜んでいる。多くの命を助けることができ、その恩は(将来)皆さんに返ってくる」と感謝の気持ちを伝えた。また、「(モンゴルの人たちに)こんなに喜んでもらえると、自分も相撲で頑張ることができる」と、全勝優勝した先場所に続き、秋場所で綱取りに挑む意気込みを語った。

これに対し、小林市長は「想像以上に感激してもらい、ありがたい。この気持ちと、大関やモンゴルとの関係を大切にしていきたい」と話していた。

(2012年8月31日 読売新聞)

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