Thursday, September 20, 2012

福寿の里モンゴル村(恵那市上矢作町)

門をくぐれば、そこはモンゴルの大地―。同国と交流が深い恵那市上矢作町に2000年6月にオープンした。羊肉のバーベキューを食べて、伝統的な移動式住居「ゲル」で一服すれば気分はもう遊牧民だ。

施設は有限会社アミールが道の駅「上矢作ラフォーレ福寿の里」から委託を受けて運営。雄大な山々を見渡せる場所に、八角形のオリエンタル風の管理棟と、それを囲むようにゲル18棟が並ぶ。村内を流れるモンゴル音楽も異国ムードを盛り上げてくれる。

ゲルは直径6メートル、10畳ほどの広さで4人が宿泊可能。日本の暑さに合わせ、屋根と壁がフェルトではなく布を使い、床下に羊の糞(ふん)が敷かれていないことを除けばまさに本物。モンゴル模様の施された木の扉を開けると、和傘の骨組みのような垂木と柱が、朱色の放射線を描いて宿泊客を包み込む。光が透けるため中は明るく、モンゴル製のベッドや調度品も雰囲気満点。宿泊は4月25日~10月15日の期間限定だが、冬場でも中に入って見学できる。

管理棟は展示コーナーと売店コーナーに分かれ、騎馬民族の歴史を伝える革製の鎧(よろい)や馬具が展示されている。オオカミの毛皮のほか、馬頭琴などの伝統楽器も並ぶ。

売店の看板商品は、モンゴル産の岩塩。日本の塩に比べてミネラルが豊富で味もマイルドだといい、入浴剤として使うと肌がすべすべになるという。希望すれば発泡入浴剤作りも体験できる。幻想的な赤い光を発する、岩塩のランプシェードや置物、素朴な土人形も人気だ。バーベキュー用の羊肉も販売している。

徹底的に遊牧民になりきるなら民族衣装「デール」を着て記念撮影がお薦め。男性用10種類、女性用は20種類から選べる。帽子や靴もそろって1着100円。

管理人の西尾愛子さんは「遠く東京や岡山から来る人もいる。気軽にモンゴル気分を味わってほしい」と話している。

メモ

▽営業時間 午前9時~午後5時(売店・展示コーナー)▽宿泊 午後3時~翌午前10時、1棟1泊8千円(浴場、かまど使用料含む)▽定休 火曜日▽交通 JR恵那駅から車で25~35分▽問い合わせ 福寿の里モンゴル村、電話0573(47)3010。

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