Wednesday, September 19, 2012

支援の歴史、記録映像化 旧那賀川町のモンゴル野球交流

阿南市でロケが行われた映画「モンゴル野球青春記」の製作会社アールグレイフィルム(東京)が、1990年代の旧那賀川町関係者によるモンゴルへの野球支援の歴史を振り返る記録映像を作る。阿南市や全国各地の公立ホールで映画を上映する際に紹介し、那賀川町民の功績を広く知ってもらうのが狙い。15日には当時の関係者が思い出を語り合う座談会の様子が収録された。 

座談会は那賀川公民館であり、元町長の小泉隆一さん(83)をはじめ、旧町体育協会野球部の中野聡一郎部長(65)ら部員4人、旧町の担当職員2人の計7人が参加。製作会社の映画プロデューサーがカメラを回した。

参加者は、モンゴルの少年たちのために全国に野球道具の提供を呼び掛け、寄付金1300万円を集めて首都ウランバートルに野球場を建設した中心メンバー。中古のグラブを一つ一つ修繕してモンゴルに送ったことや、現地の野球場のマウンドの下に関係者の名前を書いたサインボールを埋めた思い出などを懐かしそうに振り返った。

小泉さんは「モンゴルへの野球支援は、住民の熱意で成功した草の根の国際交流だった。映画を機に再び交流が深まってほしい」と期待した。

記録映像は15分程度に編集。90年代当時の映像のほか、8月29日に平島小の野球部員とモンゴル人選手が行った親善試合の様子なども収録される。

【写真説明】記録映像用の座談会でモンゴルへの野球支援の思い出を語る関係者=阿南市の那賀川公民館

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