梅木さんは学生時代にモンゴルの伝統楽器「馬頭琴」と出合ってから幾度も現地を訪問。のどを巧みに扱い独特の音を出す奏法「ホーミー」のプロに認定されており、日本でもモンゴルの伝統を伝える演奏活動を行っている。
陸前高田市立矢作小学校の佐藤博教諭は昨年5月、梅木さんがコンサートで同校を訪れた際に演奏を聴き、自分の住んでいる同仮設の住民にも聴かせたいと声をかけてこの日の演奏につながった。
集会場では約20人の地域住民が梅木さんを囲むように座り、楽器やホーミーの演奏を鑑賞。聴衆は梅木さんの体から響いてくる不思議な音色に驚き、馬や民族が住む土地を主題とした曲を目を閉じながら聴き入った。最後に演奏された「ふるさと」では、聴衆も一緒に歌って笑顔を広げた。
同仮設の女性は「すばらしい伝統に触れることができてよかった。生きているからこその喜びがあることをあらためて感じました」と梅木さんへ感謝の思いを伝えていた。
2012年09月07日付 7面
2012年09月07日付 7面
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