Saturday, February 16, 2013

ウランバートルの都市問題、首都大学東京が研究発表会

首都大学東京は2月12日、都市が抱える環境問題や少子高齢化、膨大かつ老朽化した建築ストックなどの深刻で早急に対策を打たなければならない問題の課題解決を図るL.P.Met(Leading Project for the Metropolis)の一つである「プロジェクトⅡリファイニング建築開発プロジェクト研究(LP2)」研究発表会を行った。

「リファイニング建築」とは、従来の増改築とは異なり、老朽化した建物の大部分を再利用しながら、大胆な意匠の転換や用途変更、耐震補強を可能にする建物の再生技術で、今回は青木茂・同大学特任教授の指導のもと、忠快仁、今野広大、藤川理子、ツェレンバト・チンバヤルの4氏が「REFINING CITY MONGOLIA」と題するモンゴル・ウランバートル市の調査報告を行った。

報告では、ウランバートル市が抱える様々な都市問題の中から交通問題、ごみ処理問題、上下水道問題を抽出し、それぞれの問題解決策を提案した。また、モンゴルらしい持続可能都市の設計として、市中心部から約30キロの地域で計画されている新空港近くに1万人から10万人のスマートシティを建設することを提案した。

青木特任教授は、「今回の成果を本にまとめ情報を発信するとともに、たくさんあるモンゴルに関わる組織を横断的にまとめる活動も行っていきたい。暗中模索の段階だが、問題解決には教育が大事ではないか」と語った。

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