モンゴルからティラノサウルス化石を密輸

米フロリダ州在住の男（３８）が１８日までに、モンゴルから肉食恐竜「ティラノサウルス・バタール」の骨格化石などを密輸した疑いで逮捕された。

中国とモンゴルにまたがるゴビ砂漠で発見された化石は、約７０００万年前の白亜紀に生息していたティラノサウルス・バタールの骨で、高さ２．４メートル、体長７．３メートル。胴体部は７５％、頭部は８０％完全な形で発見された。

今年５月、ニューヨークで競売に掛けられ、１０５万ドル（約８３００万円）で落札されたが、密輸された疑いがあるとして米政府が押収し保管。モンゴル政府が所有権を主張し、返還を求めていた。逮捕されたエリック・プロコピ容疑者はウェブサイトを通じて化石などを売却していた。