Wednesday, March 27, 2013

モンゴル 外食チェーン進出

世界各国に店舗を持つ有名ファストフード店がほとんどないモンゴルに、米外食チェーン大手が進出する。ケンタッキーフライドチキン(KFC)を展開する米外食大手ヤム・ブランズは、モンゴルのタワン・ボグド・グループと提携。KFCの出店を今年半ばから開始する。

ただ、同国への進出が成功するかは未知数の部分が多い。そもそも人口が約280万人とマーケットが小さい。そのうえ、流通インフラが未整備な点は、低コストで原材料を各店舗に届ける必要がある外食チェーンにとっては大きな障壁。冬には気温が零下40~50度まで下がる厳しい環境もあり、新興国への展開に積極的な米飲食チェーン大手マクドナルドも二の足を踏んでいる。

こうした状況を一変させそうなのが、近年の急速な経済成長だ。石炭や鉄鉱石など鉱物資源の輸出拡大を背景に、2012年の経済成長率は12%台とアジアでもっとも高い。中間所得者の増加にともない、内需も拡大傾向にある。

加えてモンゴル政府は国内のインフラ整備に本腰を入れ始めた。

11年に資源開発を目的としたインフラ整備に資金を供給するモンゴル開発銀行を設立。資源開発が、結果として他産業のサプライチェーンを構築していくという恩恵をもたらす可能性が高い。

KFCが成功し、世界的な外食チェーンがモンゴルにもあふれることになるのか。今後が注目される。

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