Wednesday, March 27, 2013

モンゴルで国家規格化/国建協提案の簡易舗装基準

【低コスト、雇用対策に有効】

国際建設技術協会(吉野清文理事長)がモンゴルの道路運輸省と共同で作成した「道路建設低交通量地方道の建設ガイドライン」が同国の国家規格として認定された。大型の建設機械を使用しないマカダム工法による簡易舗装のマニュアルで、低コストで、住民参加による人力主体の工法であるため、失業率の高い同国の雇用対策として有効と評価された。
吉野理事長は15日の会見で、「規格化されたとはいえ、簡易舗装に関する技術指導を望む声も多い。モンゴルの経済発展や生活環境の向上に寄与するため、可能であれば、今後、協会から専門家を派遣したいと思っている」と同国への継続的な支援に意欲を示した。
同協会は国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業「ゲル地区住民による生活道路整備事業の自立事業化支援事業」において、日本道路協会舗装委員会の協力を得ながら、現地で簡易舗装に関する試験施工や技術指導なども実施した。1日の交通量が500台以下の生活道路を対象とする舗装基準で、現地発生材を活用し、表層はアスファルト系表面処理を施す。人力施工の工法で、失業対策に有効であることから、同国の道路運輸省と労働省が連携し、全国展開する方針を打ち出している。
[ 2013-03-18 2面]

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