Saturday, January 26, 2013

中国、韓国・済州島も狙う? チャイナマネー流入、中国総領事館も開設

韓国での語学留学仲間で韓国女性と結婚していた友人が、日本で定年退職した後、夫人の故郷の済州島で過ごすことになったと電話してきた。済州島は韓国最南端の風光明媚(めいび)なリゾート地で、老後のシルバーライフにいいと人気だ。

ところがこの島にも中国が押し寄せている。人口50万人ほどのところに100万人を超す中国人観光客が訪れ、土地購入や開発投資などでチャイナマネーが流入。外国機関は日本総領事館だけだったが昨年、中国総領事館も開設された。

日本には済州島出身の在日韓国人が約10万人いて関係が深いが、日本人観光客は年間20万人に満たない。済州島も今や日本に代わって“中国天下”になりつつある。

 済州島当局が投資誘致に積極的なため中国警戒論はまだ聞かれないが、上海からは飛行機で1時間。中国はすぐそこだ。13世紀の鎌倉時代、朝鮮半島(高麗) も支配したモンゴル族の元(げん)(中国)は当初、済州島を日本侵攻の前進基地に考えた。済州島を支配した元に対し地元での抵抗の歴史を伝える「抗蒙記念 館」というのが済州島にある。

この元が高麗を手先に日本に押し寄せたのが「元寇(げんこう)」だが、最前線で無慈悲に侵略された九州沖の対馬にはその歴史を伝える「元寇記念館」があるのかどうか気になる。(黒田勝弘)

No comments:

Post a Comment