Friday, January 25, 2013

詐欺被害の元朝青龍に「同情禁じ得ない」 1億詐取の被告に実刑判決 東京地裁

大相撲の元横綱、朝青龍(32)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ=にモンゴル開発をめぐる架空の投資話を持ちかけ現金約1億円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた菊地武雄被告(78)の判決公判が25日、東京地裁で開かれた。今崎幸彦裁判長(斉藤啓昭裁判長代読)は「犯意が認められる」として、懲役5年6月(求刑懲役8年)を言い渡した。

今崎裁判長は元朝青龍が借金などで1億円を用立てた点から「大金を支払うに値するだけの話を持ちかけれたとみるほかない」と判断。「1億円借り入れの依頼を伝えただけ」などとした弁護側の無罪主張を退けた。

判決は投資話について「いかにも怪しげ」と表現。元朝青龍に対し「忠告にも耳を貸さず、甘さがあったことは否めない」と指摘した上で、「祖国を思う純粋な心情につけ込まれ多額の現金を失い、同情を禁じ得ない」とした。

判決によると、菊地被告は平成21年4月、元朝青龍に「モンゴル開発に1兆円出す」などと投資を持ちかけ、海外に保有している金塊の現金化に必要だとして、約1億円をだまし取った。

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