Friday, January 25, 2013

モンゴルの広大な草原の下に眠る古代都市を奈良大学がレーザースキャナーで再現

モンゴルの広大な草原の下に眠る古代都市を奈良大学がレーザースキャナーで再現

関西国際空港から飛行機でわずか4時間のフライトを経て、モンゴル国の首都、ウランバートルに到着します。オペラ座や高層住宅が建ち並ぶその都市を西へさらに400kmほど進むと、カラコルムという都市にたどり着きます。カラコルムは13世紀初めにチンギス・ハーンが兵站基地をこの地に造営したのち、モンゴル帝国の首都に定められました。日本政府の無償資金協力によって2011年に建築されたカラコルム博物館には、奈良大学が2009年に発掘調査した契丹時代における出土品が展示されています。

奈良大学では、モンゴル国のモンゴル科学アカデミー考古学研究所との協定に基づく共同研究プロジェクトとして、2009年からモンゴルの考古学的遺跡の調査、研究を行っています。2011年までの3年間で第1期から第3期調査を終え、今回2012年より第4期調査が始まり、今後3年間にわたりモンゴルの遺跡調査を継続していく予定になっています。

■ 3Dレーザースキャナーを導入

2012年の現地調査は8月4日から12日まで、現地ドライバー4名を含む15名の調査隊によって、バイバリク、ハルブフ、ハルバルガスの各遺跡で行われました。今回の調査の目的の一つに、遺跡のデジタルアーカイブ化があります。第3期調査までは単焦点(近距離型)の3D計測器を使用していましたが、レンジが狭く広い範囲をデータにするのは困難でした。

今回の研究の代表者である奈良大学社会学部、正司准教授は、他の大学との情報交換の中でファローレーザースキャナーのことを知り、データを見せてもらう機会を得ました。「これなら使えそう」だと判断、またカラーカメラ内蔵、コンパスの搭載、ヘリカルスキャンにも対応していることもあって、今回の調査ではフォーカス3Dを導入することになったのです。フォーカス3Dは1秒間に約976,000点という大量の点群情報を取得する3Dレーザースキャナーです。重さはわずか5Kg、小型で持ち運びに便利なため、調査隊と一緒に海を渡ることとなりました。

▼続きはこちらからお願いいたします。
http://www.faroasia.com/epu/jp/index.php?p=4028?rid=jp150113nr

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