Saturday, January 5, 2013

モンゴル人横綱の時代続く? 平成25年の大相撲界は…

大相撲界では平成24年、大関日馬富士が第70代横綱に昇進し、16場所ぶりに東西横綱がそろった。25年は白鵬とのモンゴル人2横綱の時代が続くのか、それとも日本人力士が台頭し、悲願の優勝を果たすのか。大相撲界の25年の行方は-。(藤原翔)

昨年は春場所と九州場所で白鵬が優勝。夏場所と名古屋場所を日馬富士が制し、エストニア出身の把瑠都が初場所で、モンゴル出身の旭天鵬が夏場所で賜杯を手にした。

夏場所、名古屋場所と日馬富士が連続全勝優勝する一方、横綱になって5年半が経った白鵬が初めて3場所連続で優勝から遠ざかり、新たな時代の幕開けかとみられたが、東西横綱がそろった九州場所で新横綱日馬富士が9勝にとどまり、白鵬が14勝1敗で優勝。 大鵬、北の湖、朝青龍といった大横綱の「5年連続」を超える歴代単独1位の6年連続最多勝を獲得し、先輩横綱として意地を見せた。

新横綱が昇進場所で5連敗するのは、横綱が番付に初登場した明治23年5月以降で初めてで、2桁白星に届かなかったのは昭和62年九州場所の大乃国(8勝)以来。場所後の横綱審議委員会では「推薦した我々の責任かもしれないが、10勝以上挙げられない横綱に、綱を締める資格はない」(鶴田卓彦委員長)「(来場所も1桁なら)もう引退ですよ」(沢村田之助委員)など、厳しい意見が相次いだ。初場所は軽量横綱にとって、正念場となる。

また、日本出身の力士は昨年も賜杯を抱けず、18年初場所の大関栃東以来、40場所続けて優勝から遠ざかっている。稀勢の里、琴奨菊の日本人大関陣が期待に応えられない中で、注目の力士も登場している。

九州場所で関脇豪栄道が11勝4敗で技能賞を手にし、大関昇進への足がかりをつくった。同じ境川部屋の前頭妙義龍は関脇だった秋場所で10勝を挙げ、九州場所では6勝9敗と黒星こそ先行したが、横綱日馬富士、大関鶴竜、琴奨菊を破った。小結栃煌山は初場所、夏場所、九州場所と3場所で2桁勝利。松鳳山は前頭2枚目だった九州場所で3大関に勝ち、初の敢闘賞を獲得、初場所は新小結で迎える。前頭千代大龍は初の2桁勝利の10勝を挙げた。

稀勢の里、琴奨菊を含め、日本人力士の優勝、そしてその先にある日本人横綱の誕生に期待を寄せるファンは多い。名横綱として人気を集めた貴乃花が引退した15年初場所を最後に日本人横綱の不在は続いている。貴乃花親方は「将来的に見て、白鵬に少しでも善戦する若手が出てくることがファンの望むところ。日本人力士が白鵬を目指して立ち向かう構図になれば、相撲界は盛り上がる」と語る。

角界最高位に就くモンゴル人両横綱の勢いを日本人力士が止められるか-。注目の初場所は13日に初日を迎える。

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