Sunday, January 6, 2013

稀勢の里「期待に応えないと」

大関稀勢の里が、大相撲初場所(13日初日、両国国技館)で初優勝に燃えている。188センチ、173キロと外国勢に引けを取らない体格の26歳は「期待に応えないといけない」と新たな年に躍進を誓っている。

稽古のペースは上がっている。昨年は大みそかまで汗を流し、年明けも2日から稽古を始めた。6日は千葉県松戸市の鳴戸部屋で幕内高安、十両隆の山と続けて34番とり、30勝4敗。豪快な上手投げや突きで圧倒し、「いい感じに仕上がっている」と手応えを口にした。

1年前の初場所を新大関として迎え、昨年は5場所で2けた勝利を挙げたものの、11勝が最高。「それじゃあいけない」と本人が誰よりも物足りなさを感じている。

日本人力士の優勝は、モンゴル出身の旭天鵬を除くと、平成18年初場所の大関栃東以来、40場所も遠ざかっている。優勝を意識しすぎると「自分を見失ってしまうことが多い」と警戒するが、「いい年にしなければ」との自覚を持って初場所の土俵に上がる。

(藤原翔)

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