Saturday, December 8, 2012

モンゴルで日本の味提供 旭川

【旭川】モンゴルに進出した旭川の企業と居酒屋、モンゴル人実業家の3者が共同出資し、同国の首都ウランバートルに日本食レストランを開いた。昼はカレーライス店、夜は居酒屋メニューを中心に提供し「日本の家庭の味を届けたい」と意気込む。

モンゴルで住宅を販売する旭川の旭栄工務の落合博志会長(63)と、同社と協力するモンゴル人実業家チンゾリグ・オクヒンドイさん(36)、落合会長の友人の「居酒や せんや」(市内5の7)店主杉永伸仁さん(48)が「モンゴルに少ない、本物の日本の味を提供する店を出したい」と発案。3者で出資し、24日に市中心部のビジネス街に開店した。

店名は、オクヒンドイさんの義弟のモンゴル出身幕内力士・玉鷲の日本名にちなみ「一朗」と名付けた。高級感あるオシャレな店内にカウンターとテーブル計41席あり、杉永さんが調理などを指導した現地スタッフ10人で運営している。

せんやによく来店する旭天鵬らモンゴル出身力士たちから「来日してうまいと思ったのがカレーライス」と聞いていた杉永さんの発案で、昼はカレー店になる。試行錯誤を重ね、日本の家庭風の味に仕上げ、チキン、ビーフ、ポークカレーなどを提供する。

夜は、せんや自慢のタレを使った焼き鳥やザンギ、コロッケ、シチューなどを提供。せんやで修業したモンゴル人料理長が腕を振るい、杉永さんは「モンゴルの人に身近な地元産のジャガイモを使うなど、おいしい食材を生かしたメニューを中心にした」と言う。

まだ従業員の教育期間と位置づけ、宣伝はしていないが、連日、席の3分の2が埋まり好調という。落合会長は「将来は4、5店舗展開するのが目標」と語る。(太田一郎)

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